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大型車の車輪脱落事故防止は「ホイールナット締め付けトルクの管理」から!

2022/02/10

大型車の車輪脱落事故発生状況の現状は?
今回は、かねてより非常に大きな社会問題となっています、大型車の脱輪事故についてご紹介いたします。大型車の脱輪事故は2015年度以降、毎年増加しており、2020年度全体では2019年度に続いて過去最高となる131件(対前年度比19件増)も発生しています。
また、季節は11~2月の冬期、時期は車輪脱着作業後1ヵ月以内、地域は東北地方で多く発生しているのも、大きな特徴です。さらに詳しく見ると、タイヤ脱着作業を大型車ユーザーが自ら冬用タイヤなどへ交換していたケースが半数を超えており、冬用タイヤが必要不可欠な降雪地帯の大型車ユーザーは、より確実なタイヤ脱着作業を求められていると言えます。
加えて、回転半径が大きい右折時に高い速度で旋回するため高負荷がかかりやすい、後輪が脱落する割合が95%に達しているというデータも、注目すべき点です。

https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001426197.pdf

国産4社が国土交通省と連携して、「連結式ナット回転指示インジケーター」の装着を呼びかけ
そうした状況を受けて2020年以降、国土交通省と日本自動車工業会の大型4社が協調して、車輪脱落の原因となりやすいタイヤ・ホイールの履き替えが多く発生する秋から冬にかけて、「大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン」を実施するようになりました。
具体的には、日野自動車、いすゞ自動車、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックスの4社が国土交通省と連携して、「連結式ナット回転指示インジケーター」の装着を呼びかける内容となっています。

 さらに2021年4月1日からは、改正された「自動車の点検及び整備に関する手引き」が施行され、日常点検については、ホイールナットへのマーキング、あるいはホイールナットマーカーを活用した目視による、ホイールボルト&ナットの緩み点検が明確化されました。
加えて、ボルト・ナットに損傷・著しいサビ・伸び、ディスクホイールのボルト穴・ナットの当たり面・ハブへの取付面・ディスクホイール合わせ面に亀裂・損傷が発生していないかを点検したうえ、これらを清掃してサビ・ゴミ・泥・追加塗装などの異物を取り除き、正しい箇所に規定の油類やグリスを塗布することが明記されました。
 なお、積雪路や未舗装路を走行する車両は特に入念に清掃すること、新品から4年経過したホイールボルト&ナットについては手で回して円滑に回るかを入念に点検することが、書き添えられています。
そのほか、タイヤ交換手順およびタイヤ交換後に行う増し締めの手順も、明確化されています。

https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha09_hh_000266.html

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車輪が「お・ち・な・い」ための点検整備
を呼びかける啓発チラシ
(出典:日本自動車工業会)

同チラシの裏面には締め付け方式の違いや、ホイール
ボルト・ナットの潤滑・清掃方法なども記載されている
(出典:日本自動車工業会)

大型4社はそのほかにも、前述の改正「自動車の点検及び整備に関する手引き」に基づき、車輪脱落事故を防ぐ4つのルール「お・ち・な・い」、運行前点検の実施、ボルト・ナット・ワッシャーの清掃・給脂、トルクレンチを用いた規定トルクでの締め付け・増し締め、一日一回のホイールナットの緩み点検を徹底し、車両管理をしっかり行うよう呼びかけています。


ANZENがご提案する車輪脱落事故防止アイテム
車輪脱落事故防止に役立つ最新ツールをご紹介いたします。

●連結式ナット回転指示インジケーター(チェックリンク)
走行時による振動や衝撃から起こるナット緩みをひと目で確認可能。樹脂スプリング性能により、ナットの緩みを防止することができます。
https://www.anzen.co.jp/magazine/charge/docs/CHARGE_vol91.pdf
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大型車用ホイールナット締め付け管理システム「TWMS」
大型車のホイールナット締め付け管理システムを活用して一輪一輪のデータを確実に取り、 締め付けトルクを管理できる、東日製作所の「TWMS」を取り扱っております。
https://www.tohnichi.co.jp/products/detail/290
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東日製作所「TWMS」のシステム構成と使用イメージ



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東日製作所「TWMS」の規定・締め付けトルク確認画面イメージ




パワートルクセッター「PTS-800EX-L」
日本自動車機械工具協会が定める「動力式トルク制御レンチ型式性能試験」に合格。これに伴い、同製品はトルクレンチによる締付けトルクの確認作業が不要となり、効率的かつ安全に、ナットの締め付け作業を行えます。
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空研のパワートルクセッター「PTS-800EX-L」




ボルトクリーナー「MBC-30S
ボルト・ナットから汚れやサビを短時間かつ確実に落とすことで、締結トルクが維持されやすくなり、緩み防止につながるという、大型車の安全性向上に欠かせないハンドツール
https://www.toku-net.co.jp/product/air-tool/bolt-cleaner.html

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これらのツールを有効にご活用いただき、重大事故の発生を未然に防いでいただければ幸いです。
今回ご紹介した商品の詳細については、最寄りの支店または営業所までお問い合わせください。

  • タッテラーZ TH-450シリーズ
  • スマートOBD SDOBD
  • エンジンオイルオートチェンジャーEAC-81/82
  • タッチレスホイールアライメントテスターARGOS
  • レーザークリーナーType100
  • タッテラーZ TH-450シリーズ
  • スマートOBD SDOBD
  • エンジンオイルオートチェンジャーEAC-81/82
  • タッチレスホイールアライメントテスターARGOS
  • レーザークリーナーType100
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