前号では自動車整備機械工具の祭典「オートサービスショー」の開催案内と当社の出展コンセプト、ブースのレイアウトについてお伝えしました。今号からは当社が「第38回 オートサービスショー2025」(6月19日~21日 東京ビッグサイトにて開催)に出品する注目の商品をシリーズでご紹介いたします。今回は車検コーナー、乗用車コーナー、カーメーカー向け設備コーナーを特集します。
電子制御装置整備を加えた特定整備認証制度が昨年4月より本格的にスタート。また10月からは国産車を皮切りにOBD検査も開始するなど、新制度及び高度化する自動車整備への対応がより一層求められるようになりました。その一方で、少子高齢化に伴う人材不足から業務の効率化も同時に求められています。また、効率化もさることながら、一時期相次いだ不正問題によって、従来以上にコンプライアンスを求められるようになっているのが現在の自動車整備業界ではないでしょうか。新制度対応、高度化対応、業務効率化、コンプライアンス、すべてに応えるための一助として4つの商品を紹介いたします。
車検ラインシステム「ラインマスター」がバージョンアップしました。検査数値を事前に設定することで、検査開始後に誤って規制基準を変更することなく作業を進めることが可能です。画面レイアウトや文字を見やすく工夫し、アイコンを使用することで視認性が向上しました。また、テスターの動作や車両の操作について、分かりやすいアニメーション付きで音声案内もいたします。機器のオプションとして、タッチパネル操作で車両番号などの入力が簡単になるタブレットPC、十字ボタン・決定キーのみで簡単操作できる簡易リモコンを用意。また、システムのオプションとして車両画像撮影システムもあります。
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測定時間わずか5秒!車両を乗り入れるだけで高精度・スピーディーな測定を実現する、タッチレスホイールアライメントテスター。車両を測定エリアに乗り入れ、画面が指示する位置に車両を停止させると、自動で測定を開始。約5秒でトー及びキャンバーを測定します。画面のアイコン表示で、測定手順が分かりやすく、誰でも簡単に測定できるので、作業性の向上に貢献します。また、搭載したカメラにより、ホイールを3次元でとらえて測定を行うので、ホイールにターゲットなどを装着するという事前準備を行う必要はありません。
リフトの挟まれ事故は、安全啓発やリフト操作者の声掛けなどの対策だけでは防げないケースもあります。事故を未然に防ぐためのリフト側でできる対策として開発したのが本商品です。レーザー測域センサーで、リフト操作者の死角に居る人や物を検知すると、リフトの動作を停止して挟まれ事故を未然に防止します。人や物を検知している間は、制御ユニットの表示ランプが点灯して検知中であることを示すと共にリフトの動作を停止します。既設のリフトへの取り付けも可能ですのでご相談ください。
安全自動車では、特販事業として、自動車生産工場における製造過程の中で、完成検査ラインの検査設備も提供しています。近年ではADAS搭載車両が増えており、こうした車両の電子制御装置整備後に必要な作業の1つがエーミングです。エーミングにおいてポイントとなるのが、測定機器に対して車両が正対していることです。特に何台もの車両をこなさなければならない製造過程においては、整備工場以上にエーミングに対してスピードが求められます。その解決策として用意しているのが、この超高精度イコライザーです。エーミングのみならず、ヘッドライトのテストにも使われています。